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恋人はスーパースター
第7章 嫌でも現実は降りかかる
目が覚めたら、一夏は、隼人のベットの上でひとりポツンと、寝かされていた。
「…隼人…?」
広い寝室に、ベットしかない殺風景な部屋。
グチャグチャになったシーツは、綺麗なものに取り替えてあった。
両手首にも、きれいに包帯が巻かれていて、一夏は、きゅんと胸が熱くなる。
(…あたし、ほんとに隼人に抱かれたんだ…)
ベットから起き上がると、下半身に鈍い痛みが走った。
(…幸せな痛みだよね…?)
嬉しくなって、シーツに身をくるみ、寝室を出て、リビングにいくと、見知らぬ男の人がいて、びっくりする。
背が高く、スーツをビシっと決めて、眼鏡をかけている。
「…誰?」
すると、彼は、名刺を差し出した。
「僕は、MMEエンターテーメントの"N"のマネージャーをしています、楠啓太と申します」
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