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はなむぐり
第8章 花に包まれる

ふっくらとした唇を啄んでばかりの私の湿った唇に、人差し指が当てられて胸が高鳴る。可憐な姿に引き込まれている私は、いつの間にか寝室にいた。いつもと変わらない寝室、見慣れた布団。しかし、自分が56歳ではない、蜜樹と同じ年齢にまで若返ったように感じる。初めて繋がるからなのか。緊張しながら女性の肌に触れたあの頃に戻ったようだ。
「おじさん…何か考えてるの?」
黙って見つめる私に不安を感じたのか、首を傾げて眉間に皺を寄せる。ずれている胸元の赤いリボンを直して、首筋を指でなぞりながら口を開いた。
「緊張しているんだ。いつも緊張してるけど今日は特に。好きな人に触れられるなんて、こんな幸せに慣れることはないんだ。可愛いよ」
頰を赤くさせて頷く蜜樹の首筋に顔を埋めて口づけた。小さな両手がスカートの裾を掴み、早くも息遣いが荒くなっている。崩れてしまう前に抱き抱えて布団に寝かせると目を潤ませて胸に両手を置く蜜樹。この頃太ったと気にしていた身体は私から見れば魅力的な女性にしか見えなかった。いつだって美しい女性だった。この先の美しさを考えただけで身が焦がされる。
セーラー服の脇腹部分にあるファスナーを下ろして、胸に置かれた両手をよけてセーラー服をめくり上げた。
「あっ…」
甘い声とともに目の前に現れたのは水色のレースが施されたブラジャーから溢れ出しそうな乳房。谷間にはうっすらと汗が。深呼吸しながらスカートのボタンを外してファスナーを下ろすと、むっちりとした太もも。そこから上へ目を移すと扇形の黒々とした茂み。じっと見つめているだけで小さな山はひくひく動き、フーッと息を吹けば盛り上がってうねる。

