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はなむぐり
第8章 花に包まれる

事前に枕元に用意していたコンドームを手に取って封を切った。
「蜜樹、ありがとう。今日も気持ち良かった。可愛い顔を見せてくれ」
そう言うと、蜜樹はペニスを奥深く咥えてからゆっくり吸い、最後に先端に口づけてから私の横に寝そべった。私が手にしているコンドームを見るとさらに目を輝かせて、頬ずりしてきた。先ほどまでペニスを咥えていたとは思えない、相変わらずの可愛さ。
高校の入学祝いで蜜樹と旅館に行って以来、挿れなくてもコンドームをつけるようにしていた。そんなことに気づくなど遅くて、今しか見えていなかったことを恥じた。
すぐそばにある唇を奪って抱きしめ、口づけをしながら覆い被さった。私の首に両腕を回して舌を絡ませ、瞬きをして私を待っている。ペニスは下腹部につくほど勃っていて、蜜樹の頭を撫でながら片手でコンドームをつけた。
長い口づけを終わらせると蜜樹は私の右頰を撫でて、にこりと頬笑む。目は真っ赤に充血していて、一粒、また一粒と涙がこぼれる。私は左右のこめかみに口づけ、耳たぶを口に含みながら名前を呼んだ。
「あぁ…智さん」
「ずっと名前で呼んでほしい。叔父さんだけど、どこでも智さんって呼んでほしい。いいかな」
吐息とともに送り込むと顔を背けて小さく頷き、印を首筋につけた。一カ所にだけ、蜜樹には恋人がいるという盾を。
首筋から鎖骨、乳房と下腹部を唇でたどりながら下りていき、途中で蜜樹の蜜が染み込んだTシャツを脱ぎ捨てて、足を開いて目を瞑る蜜樹を見つめながら膝を曲げさせた。かすかに聞こえた花が開く音に脳が震え、深呼吸しながら花びらにペニスを挟んでゆっくり動いた。
「あっ…智さん…熱いよっ…すごく熱い」
初めて感じる熱に目を見開いた蜜樹は枕を両手で掴んで痛みに耐える準備をする。痛みなど感じさせないくらいにゆっくり時間をかける。だから、安心して。
下腹部を手のひらで撫で回しながら茂みに隠れた種を蜜に纏わせた指でそっと撫で、力を少しずつ抜いてもらえるように。
「蜜樹の中は綺麗だ。すごく綺麗だ。我慢しないで」
「ぅん…あぁっ…いいっ…気持ちいい」
先ほどまでの緊張は薄れたようで、腰をくねらせて愛撫を楽しんでくれている。

