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はなむぐり
第8章 花に包まれる

腰を少しだけ浮かせたまま、蜜樹を包みこんだ。潤む両目を見つめながら腰を動かし、顔中に口づけを落とした。すると、首に両腕が回され、情熱的な口づけをされた。大量の唾液が口の端から溢れてもやめずに、唇を奪い合った。舌が絡みついたところで腰を深く沈めると奥にたどり着き、蜜樹は唇を強く押し当てながら私の肩に爪を立て、腰に両脚を絡めてきた。
「んっあぁっ…智さん…お腹が熱い」
唇を離すと、これまでに見たことない色気のある表情で私の顔を両手で包みこんだ。頬紅をつけたような血色の良さと切れ長の両目は少し垂れ、唾液で濡れた赤い唇からちらちらと舌先が見える。
「蜜樹…痛くないかい?少し焦ってしまって」
「ううん。一瞬だけ。智さんが丁寧にしてくれたから。私の方が急いじゃった」
蜜樹はいつものように無邪気に笑い、結合部分に目を移した。
「智さんと繋がってる…やっとだよ。私のここは智さんだけしか入っちゃダメなの。すごく待ったんだからっ…」
背中に両手を回されて抱きしめられた。強く、背中に爪が食い込むほど。
「ごめん。待たせて。蜜樹…愛してる」
「智さんはいつも自信がないから…私はいつも…最初から智さんしか見えてなかった。愛してるよ」

