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お局の坪井さん
第1章 一
温泉でも入ろう。
部屋から出て、部屋の鍵を閉める。
すると―――
唐突に隣の部屋の前から声を掛けられ、ピクっと立ち止まった。
「あれ?坪井さん?」
「澤村さん?!」
澤村さんが何でここに?!
浴衣姿で現れたのは、澤村 大地。確か25歳。
うちの会社の、取引先の人間だ。
「奇遇ですね〜」
「澤村さんも、出張ですか?」
「ええ、まあ」
ドキドキしながら質問すると、ニコッと笑顔で返事を返され、続けて何を話したら良いのか緊張していると、
「どうですか?夕食前に、俺の部屋で一杯」
「えっ?」
思いも寄らぬ言葉に唖然とするしかなかった―――