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官能小説を描いてみたい人の参考書になりたい
第8章 男性器
☆:*・∵.:*・☆
 触れた感触。
☆:*・∵.:*・☆
 
――熱くて、固い……。
 
「部長……私たち…………いや、私が部長を守りますから……」
 
 奈々葉が里井のベルトを緩める。カチャカチャという鉄が当たる音が大音量の音楽に溶ける。
 
 チィ……。
 
 奈々葉の指が里井のジッパーを下げた。手のひらをその下の布に潜らせる。
 
 男性特有のムンと籠った匂いが奈々葉の鼻腔を刺激する。
 
 手探りで固い肉の塊を取り出す。奈々葉の唇は里井と重なったまま……。
 
 里井の喉が鳴る。
 
 彼の先端を奈々葉の指が確かめるたび、「ああっ……」という息を飲むような声が漏れる。
 
 ニチャっという、先走りの音が小さく広がる。
 
「ジッとしてて下さいね、部長……?」
 
「ああ……分かった」
 
「フフ……」
 
「ん……?」
 
「今日は素直……ですね、部長……?」
 
 奈々葉が運転席の里井の股間に顔を埋めた。チュッチュっと音を立てて啜り、時折先端にテロンとした感触が里井自身に絡みつく。
 

 
「気持ちいいですか……」
 
「うん……」
 
「嬉し……」
 
 奈々葉の舌が里井の茎を舐め上げる。アイスでも舐めるようにウネウネと血管が浮き上がったそれが通り過ぎる車のヘッドライトで浮き上がっては消える。そこに舌を絡める。キラキラとそれが銀色に怪しく輝く。
 
 ジュブ、ジュブ、ジュブ……。
 
 膨らんだ先端を口に含む。それが喉奥を刺激して唾液が溢れる。奈々葉は喉を開いて、それが絡んだ里井を奥に導く。奈々葉は顔をしゃくる。浅く……深く……里井を喉奥へ導く。
 
「……社用車、汚しちまうかもな……くうっ……! うんん……来るよ、くる、クル……んんっ」
 
 里井の身体が震える。里井の大きな手のひらが奈々葉の頭を押さえながら……。彼の腰がグッと上がり、その背が反る。
 
 ――きゃっ……。
 
 びゅっ、びゅっ……。
 
「んんっ……んん……んあっ……ゲホ……ゴホッ……」
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