この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
もしも勇者がラスボスと子作りをしてしまったら。
第1章 いきなりラストシーンです。
股の間からドクドクと流れ続ける勇者の体液を意識しながら、私は誰かと『一つ』になれた事実を感じてみる。

人間からも、一族からも、妬み恨まれ、命を狙われ続けてきた自分。

それがまさか、こんな形で誰かの温もりに触れて、結ばれることになるとは……

地面を伝わる地響きはますます大きくなっていき、崩壊寸前となった瓦礫のクズや破片が、重なり合った自分たちの身体の上へと落ちてくる。

それでも相手は使命感からか、弱り切った私の身体を守り続けるかのように覆い被さっていた。

バカな男だ……

その優しさに、思わず視界が滲む。

込み上げてくる嬉しさと己の弱さを誤魔化すように、私は勇者の胸に顔を埋めた。

この世界の象徴であった正義と悪。

それが今、同時に消える。


こんな終わり方が、あっていいのだろうか?


そんな言葉が頭をかすめつつも、無意識に口元はふっと綻ぶ。

この世界にあるあらゆるものを力によって支配してきた自分。

そんな自分でも、唯一手に入れることができなったもの。

それが今、私の身体と心を優しく満たしていく。

「まあ……悪くはなかった」

己の人生に対して、最後の言葉を告げた直後だった。

突然頭上の瓦礫に巨大な亀裂が走った。
/32ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ