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NAKED
第78章 夏の鰻
「旦那さん。ちょうどこういうのが入ったけど、どうかい?」

重箱の縁に箸を一旦置いたところで、給仕の爺さんは磁器の手塩皿一枚を差し出した。

神社の鳥居の色、いや赤備えの甲冑……
Yの字に大きく構えてハサミを開き、威嚇する朱のヤツは……

「暑気払いの縁起モノだ。サービスしてやるよ」
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