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第3章 39歳の別れ

時は（2018年）の旧暦の七夕にあたる８月17日の朝９時過ぎのことでありました。

場所は、エミフルマサキの裏口ゲート（いよてつ古泉駅よりの方）にて…

ゲートの入り口で、アタシ・しほこ（39歳）のカレシ・たける（22歳・会社員）が待っていました。

たけるは、アタシが17の時に産んだわが子でありますが、出産後にわけあって離ればなれになっていました。

アタシとたけるは、実の母子であることを隠して（将来結婚することも含めて）約６年間お付き合いをしていましたが、それもまもなく終わりになろうとしていました。

アタシはこの時、両親の知人夫婦からの紹介でお見合いをした男性（50歳くらいの会社員の人）と結婚することが決まっていました。

たけるは、まだまだこれから先がある…

たけるの身の丈にあった女の人は他にもまだいると想う…

だけど…

アタシはまだ、たけるのことを愛している…

好きなんだもん…

好きなんだもん…

実の母子であっても…

たけると結ばれたいもん…

アタシは、たけるへの想いがますます高まっていたので、気持ちがパンクしそうになっていました。

アタシは、いよてつ古泉駅で電車を降りた後、やや急ぎ足でたけるが待っている裏口ゲートへ向かって行きました。

もうすぐたけるに会える…

もうすぐたけるに会える…