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育児ママたちのひと夏のタ・イ・ケ・ン~元ギャルママと息子編
第3章 39歳の別れ
9時半頃のことでありました。

アタシは、8分袖のネイビーのペイズリー柄のワンピ姿で黒でピンクのハートマークがついているランジェリーバックを持ってたけるが待っている場所へ向かっていました。

たけるはこの時、少しイライラ気味になっていました。

「かあさん!!かあさん、こっちだよ!!」
「ごめーん…急に呼び出してしまってごめんね。」
「かあさん、オレはきょうはひとりでゆっくりとすごそうかなと思っていたのだよ!!」
「ごめんね…」
「かあさんは、お見合い相手の人と会うのじゃなかったのかよ!?」
「ごめんね…すっぽかされたの…」
「すっぽかされたって…」
「かあさんと会う約束をしていたのに、相手の人が『上の人が社長のゴルフのお供をお願いできるかな…と言うたので予定変更になった…』と言うてわざとすっぽかしたの…」
「それ、この前も聞いたよぉ…その前も…そしてそのまた前も…」
「ごめんね…きょうだけ…きょうだけお願い…」

アタシは、たけるの前で両手を合わせて許してほしいと頼んでいました。

たけるは、ややしんどい声で『しょーがねーな…』と言いましてアタシを許しました。

その後、アタシとたけるは腕を組んでショッピングモールの中に入って行きました。

ごめんなさい…

(お見合い相手)さん…

ウソをついてごめんなさい…

本当はね…

(お見合い相手)さんと会いたくないの…
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