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第5章 わたしをうばって…

そして、次の日のことでありました。

アタシは、ひろかずを連れて新居浜のイオンモールへ行きました。

この日は、となりにありますリーガロイヤルでブライダルフェアが開催されていたので、きれいなオシャレ着を買ってから行くことにしました。

朝９時の開店時刻になりました。

オフホワイト系の花柄の５分袖のブラウスとカーキのスカート風パンツ（スカンツ）姿のアタシは、ひろかずの手をひいてショッピングモール内に入って行きました。

「かあさん…かあさんってば…いてーよ…」
「分かっているわよ…早く早く…」

アタシは、ひろかずを連れて２階にありますファッションのコーナーへ向かっていました。

しかし、その途中で秋の新作コスメのイベントが開催されていたので、ひろかずの手を離してイベントの方へ行ってしまいました。

このあと、アタシは次々と欲に目がくらんでしまったので、ひろかずと一緒に来ていたことをきれいに忘れてしまいました。