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第5章 わたしをうばって…

んもう…

ひろかずはなんなのよぉ一体もう…

せっかくひろかずにカノジョとの出会いの機会を与えてあげたのに…

一方的に断ったって…

どういうわけなのかしら…

ひねくれもの…

ひろかずのひねくれもの…

アタシは、公園から走り去って行くひろかずの背中を見送りながら１人で怒っていました。

しかしその一方でアタシは、ひろかずの意向を聞かずに勝手なことをしてしまったと想っていたので、ものすごく気まずい表情を浮かべていました。

あ～あ…

またひろかずを怒らせてしまったみたいだわ…

どうしましょう…

アタシは、次の日の日曜日にひろかずを連れて遠出をすることを思いつきました。

その日は、新居浜のリーガロイヤルホテルでブライダルフェアが開催される日でありました。

ひろかずにブライダルフェアをみせたらカノジョを作る気になれると想っていたので、アタシは家に帰ったあと明日の準備をすることにしました。