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社長息子は受付嬢を愛慕う(仮)
第14章 誤解が溶けた愉悦な夜
乱れた浴衣を少し直しつつ、巽さんに連れられて、私はまた布団へと戻って来た。……抱かれるんだ、巽さんに。怖いとは思わないよ、だって二人が本気だと知ったから。
「俺も脱ぐから、浴衣を脱がせていいか?」
「……はい……」
もう逆らう理由なんて……ない。
巽さんの手が浴衣の腰紐に伸び、シュルっと解かれれば私は裸体と同じ。
そのまま浴衣と襦袢を一気に落とされそうになり、私は咄嗟に浴衣を掴み、胸と秘部辺りはどうにか隠すことが出来た。そして巽さんの目を見る、『脱いで』と。
「あぁ、そうだな。俺も脱がなきゃなにも始まらん」
「私は少し恥ずかしい」
「すぐ同じになるさ」
立ったまま、巽さんが服を脱ぐのを待つ私と、少々乱暴に服を脱ぎ捨ててゆく巽さん。比較的軽装で、ジャケットとスラックス、それに色物のワイシャツくらいしか身につけていないの。
「これでいいか?」
「……あっ……」
一度見た巽さんの体。細身なのに筋肉質、だけど服を着ている時は筋肉質を感じさせない体型。……あぁ夢じゃなかったんだって、ちょっとだけ思ってしまう。
「……奏多……」
「巽……さん……」
手を差し出され、私が二~三歩歩けばもう巽さんの腕の中。そしてパサッと畳に落とされる浴衣を見ているうちに、巽さんの私を抱き締める腕の力が強くなる。
「白くて滑らかで綺麗な肌だ。俺でさえ痕を付けたいと思ってしまうな」
「え!?」
「やらないから心配するな。でもいつかはやりたい、服で隠れる見えない場所にだ」