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第21章 私が好きなのは

「普段なら俺がやるが、今は床に片腕を付いているだけで手一杯なんだ」
「あ……」

巽さんは怪我をした腕を床に付けて、体のバランスを支えている状態。それ以上は動かせないんだ。
……だから私に手伝えと。

「…………」

羞恥に巽さんから目線を外すようにし、私は恐る恐る両手を秘部へ伸ばしてゆく。私ですらあまり触れない場所、そして他人に触れているところなど見せない場所。繁みを通り過ぎ手が秘裂に触れた後、両指で花びらを詰まんで……左右へと割り開いた。

「………。
恥ずかしげな顔と、秘部を開いているエロさがミスマッチで余計にそそるな。それに感じたか？　蜜が大量に流れ落ちる……舐めとってやらんと、だろ？」
「ッッ！　アァァッ！」

一番深くから、巽さんの舌が私の流したものを舐められてしまい、菊の花に舌が触れた時、私は堪らずビクッと背を反らせてしまう。
前にもこの場所を責められたことはあったよ。あの時も驚いた、この場所が感じると知ったことが、菊の花で快楽を得られる私が信じられなかったの。

そして今も。ただ触れられているだけなのに、こんなにもゾクゾクとした快感に囚われてる。理解しているのか、菊の花ばかりを何度も何度も舐め責められて……他の場所とはまた違った快感が止まらない！

「ァッ……ハァァッ……」
「ここも好きだろ？
舐めるたびにヒクヒクと反応し、硬い花が解れてくる」
「こんな場所で……アッ、アッ」
「快楽が強いタイプは、菊の花でも快感を得ることが出来るんだ。奏多が変なわけじゃない」