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裏切りの幼なじみ
第15章 エピローグ

頬を赤らめモジモジしながら首を横に振る美由紀。黒髪ロングの美貌も恥じらいを前にして少女じみている。先日、十九歳の誕生日を盛大に祝ったばかりだ。
「恥ずかしいし、タイミングが……ママは何て伝えたの?」
「わたしは一昨日の夜に『授かりました』って一言よ」
すでに出産を経験済みの熟女と、若娘の違いだろう。恥じらう娘を奈津子は抱き寄せ、艶めく髪を撫でた。
由梨と葉子も温かな拍手を贈ってくれる。
「初めての妊娠出産も、お母さんと一緒なら安心ね」
「うん。葉子はナースの卵だから心強いわ。産む時は、わたしの手を握ってね」
温かな視線を交わし、親友同士で頷き合う。
「この大広間で、ふたりが同時に隆志さまの赤ちゃんを産む光景が、浮かぶわ……」
高い天井を仰ぎながら、由梨が言った。
母が母になり、娘も同時に母になる。母娘の同時妊娠。父親は同じ少年。俗界ならありえない倒錯的事実も、甘美な幸せとして受け入れられる場所がここにある。
ルールはあるが、差別も排除もない。奈津子たちが創り上げ、隆志が支配する小さな官能王国だ。
「隆志くんというご主人様が統治する理想郷で、わたしたちは護り、護られて生きていくの。だから、安心して元気な赤ちゃん、産みましょうね」
手を繋ぎ、奈津子と美由紀は浴室へとゆっくり歩き出した。
チリリン……と首のリボンの鈴を鳴らし、由梨と葉子も後に続く。
四人の淫らな奴隷たちは、みな同じ種類のショーツを身に着けている。ステンレススチールとシリコン素材の帯で腰と股間を被われ、南京錠が二つ施されている。
正確には、ショーツではない。貞操帯だ。
『上位奴隷四人は、指定の貞操帯を常時着用すること。排尿、排泄も装着状態で可能なものである。必要に応じてご主人様が解錠する以外は、如何なる理由があろうと外されることは、ない』
隆志が定めた、三つ目のルールだ。
(完)
「恥ずかしいし、タイミングが……ママは何て伝えたの?」
「わたしは一昨日の夜に『授かりました』って一言よ」
すでに出産を経験済みの熟女と、若娘の違いだろう。恥じらう娘を奈津子は抱き寄せ、艶めく髪を撫でた。
由梨と葉子も温かな拍手を贈ってくれる。
「初めての妊娠出産も、お母さんと一緒なら安心ね」
「うん。葉子はナースの卵だから心強いわ。産む時は、わたしの手を握ってね」
温かな視線を交わし、親友同士で頷き合う。
「この大広間で、ふたりが同時に隆志さまの赤ちゃんを産む光景が、浮かぶわ……」
高い天井を仰ぎながら、由梨が言った。
母が母になり、娘も同時に母になる。母娘の同時妊娠。父親は同じ少年。俗界ならありえない倒錯的事実も、甘美な幸せとして受け入れられる場所がここにある。
ルールはあるが、差別も排除もない。奈津子たちが創り上げ、隆志が支配する小さな官能王国だ。
「隆志くんというご主人様が統治する理想郷で、わたしたちは護り、護られて生きていくの。だから、安心して元気な赤ちゃん、産みましょうね」
手を繋ぎ、奈津子と美由紀は浴室へとゆっくり歩き出した。
チリリン……と首のリボンの鈴を鳴らし、由梨と葉子も後に続く。
四人の淫らな奴隷たちは、みな同じ種類のショーツを身に着けている。ステンレススチールとシリコン素材の帯で腰と股間を被われ、南京錠が二つ施されている。
正確には、ショーツではない。貞操帯だ。
『上位奴隷四人は、指定の貞操帯を常時着用すること。排尿、排泄も装着状態で可能なものである。必要に応じてご主人様が解錠する以外は、如何なる理由があろうと外されることは、ない』
隆志が定めた、三つ目のルールだ。
(完)

