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彼の世界は官能で出来ている。
第4章 歯痒い才能
「俺は…先生の意思を…受け継ぎたい…
そして――――…認められたいんだ…」
いつにもなく真剣な表情の瑛斗に再び原稿用紙に目を向ける。
実際、とても良くできた作品だと思った。
たが、やっぱり月睦 娜無先生の色が強く出ていて…私は好きじゃなかった。
「瑛斗さん…もう少し――――…自分らしく書いてみたらどうですか?
【ビショップ】読みました…私はあの文章の方がすきです」
「あの作品のどこがいいんだ――――…スランプ過ぎてやけくそで書いただけの作品だぞ?」
――――おいおい…やけくそ作品であれかよ!
「俺は…大人の官能文学を目指しているんだ…あんな――――…あんな…お子さま低俗ミステリー!何処が面白いんだよ!」
ムキになった瑛斗が私を睨み付け自分の作品は面白くない!と、暴言を吐く!