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彼の世界は官能で出来ている。
第15章 平穏な日々?
「今は官能の方がノリに乗ってて…ミステリーに手が回らないんだよ…」
そのしわ寄せが全部…佐久間さんに来ているらしく…
一向に進まないミステリーの原稿を今か今かと…隣の部屋で待っているのだ。
「とりあえず――――…明後日締め切りのミステリー書き上げて…でないと桃花との接触禁止命令が出されるよ?」
「はあ!?百々子とは接触してもいいんだろうな?」
娘との接触禁止命令は度々あるが…もちろん…
「百々子さんともダメです!最終的にはホテルに缶詰ですよ!!末広先生!!」
「あ~!ちゃくま~ちゃ~ん!」
隣の部屋から疲れきった顔を見せる佐久間さんに桃花が嬉しそうに抱きつく!
「くっ!佐久間め!」
「書かない先生が悪いんです!!」
「無理――――!百々子のエロ可愛い姿は…俺の生きる糧だ!もちろん、桃花も!そんな世界にいるのに――――血だの、殺人だの!書いてられない!!
愛のある絡みつくような官能を俺は今!書きたいんだ!」
「先生~~~~!」
今日も――――…
彼の世界は官能で出来ている――――…らしい。
【完結】