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さすがに無理やろ
第9章 友達からの脱却

「せやな。
食事したのは数回。
あとは会社で会うだけ。
俺は俺なりに
青山さんのこと見てるつもりやけど
全部知ってるかと言われたら
そうでもない。
青山さんが何をそんなに心配してるんかは
分からへんけど
そない心配なら」

「…はい」

「全部知ってから告白するわ」

「え?」

「さっき
恋人になって欲しい言われるのは
嬉しい言うてくれたよな?」

青山さんは
恥ずかしいことを言うてもうた…
というような顔で
唇をかんだ

「せやからとりあえず
ホンマの青山さんと
まるで恋人みたいに時間を過ごしてみて
そんでお互いええなと思うたら
付き合うことにせえへん?」

「…えっ…それは…」

我ながらええ案や

「恋人にならんかっても
とりあえず恋人みたいに
過ごしてみるいうことや。
心配せんでええ。
青山さんは
ホンマの青山さんでおってくれたらそれでええし
嫌なことは嫌や言うてくれてええし。
な?」

「……」

青山さんは
目をパチパチさせながら
少し困った顔をした

せやけどそれは
俺のことが嫌いで困ってるんやないやろう

おそらく
青山さんは
俺と付き合う気が無いわけではない
せやけど付き合うてから
ホンマの自分を知られたら
俺に愛想を尽かされると思うてるんやないんやろか

そんで今
俺の提案にOKするかどうかを
決めかねてるのは
葵ちゃんに相談してないからや

「あ、あの…」

「ん?」

「ちょっと…」

「ええよ」

「え?」

「葵ちゃんに連絡してもええで。
俺、すぐに返事もらいたいし」

そう言うと
青山さんは片手で口元を押さえて
俺を見上げた

図星やったな

「俺に聞かれたなかったら
イヤフォンしてよか?」

すると青山さんは
黙ったまま一度だけ顔を縦に振り
口元を隠してた手をギュッと握った

その時俺は思うたんや
青山さんが想定してる
『恋人みたいな時間』の中に
キスも入ってたらええのに…と
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