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さすがに無理やろ
第9章 友達からの脱却

「ほな…もう一軒行こか?」

「そう…ですね」

青山さんは
なんやちょっと歯切れが悪い
もうどこか行きたい所が
あるんやろうか

「俺はどこでもええで。
俺の部屋でも」

「え?」

そう、それ
その驚いた顔見るのが
俺の最近の楽しみなんや

「青山さんの部屋でも」

「あ、えっと、そういう…」

「あはは、分かってるて。
それは恋人になってくれてからの
お楽しみにしとくな?
で?どこか行きたいとこあるんちゃう?」

すると青山さんは
小さくうなずくと
視線をある方向に向けた

「公園でも…いいですか?」

あー…なるほどな
あそこなら誰にも見られへんもんな

「かまへんよ。
俺、あそこ好きやし。
青山さん、よう行くんか?」

「いえ、
一人では怖くて」

「せやな。
静かな公園やしな」

確かに
その公園は遊具もなく
公園と言っていいのかわからないくらいの大きさや
女の子一人では
ちょっと怖いやろうな

「ほな、座ろか」

「はい」

それから俺達は公園の中に入り
俺と青山さんは
昨日と同じベンチに腰を下ろし

「さて、なんやろ」

なんの話か気になる俺は
早速青山さんの顔を覗き込んだ

「あの…」

「うん」

「変なこと言ったらすみません」

「そんなに言いにくいことなんか?
なんでも聞くから
気にせんと話してみ?」

「あ、はい…」

「どないした?
会社で見る青山さんとは別人みたいやな」

なかなか喋らへん青山さんにそう言うと
青山さんは突然
「そうなんです」
と言いながら
俯いていた顔を上げて俺を見つめた

「え?」

「新飼さんは
本当の私を知らないんです」

「あ、まぁ…
そう言われたらそうかも知れへんけど…」

「だから…」

「だから?」

「だから
恋人になったら…とか
そう言って下さるのは嬉しいのですが
それは…」

「うん」

「私じゃない私です」

なるほど
俺が会社で見る青山さんを
好きになったんやとしたら
それはホンマの自分やないいうことやな?
青山さんが
俺をわざわざ誘ってまで
そのとこを伝えたかったん理由は
分からへんけど
勘違いされてんのも嫌やったんやろう

まぁ
そんなことは
もうとっくに薄々感じてたけどな

ほな教えてもらおか
ホンマの青山さんが
どんな人なんか
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