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さすがに無理やろ
第11章 不二子…ちゃん?
歳上とは思えん
けど時々
歳上らしさをのぞかせる
今もそうや
恥ずかしそうに
顔を赤くするくせに
もう一度顔を寄せると
青山さんは
黙ったまま目を閉じて
俺に舌を預ける
当たり前や
処女やあるまいし
けど
喋る内容は
恋愛未経験かと思わせるほど
幼稚な所もある
かと思えば
仕事に関しては
プロフェッショナル
こんな女とするセックスは
どんなんやろう…
幼稚なんか?
それとも…峰不二子か…
いや待てよ
そもそも
ルパンが峰不二子を
抱くところを見たことはない
いつもルパンが
パンツを脱ぐところで
うまくはぐらかされるんや
悪戯な笑顔で
ルパンの心を
もて遊ぶだけもて遊ぶのが
峰不二子
ほな…
峰不二子も…歳上か?
初キスのあと
またすぐにキスをして
それから俺は
驚くほど
俺を好きになってしまったという
青山さんを抱きしめていた
そうでもせんかったら
もう一回
キスしてしまいそうやったし
キスのその先まで
してしまいそうやったからや
そのくらい
青山さんは可愛かったし
俺と
どんな夜を過ごしてくれるんか
見たかったし
もちろん
それはちょっと
まだ早いとは思うてるし
今日、なんもするつもりはない
けど
帰りたくはない
せやから俺は
押し倒したい気持ちをぐっと押さえて
俺の腕の中にいる青山さんに話しかけた
「俺
ほんまに帰りたない」
「……」
「青山さんは
どうして欲しい?」
「……」
返事…遅いな
俺は
抱きしめる手をゆるめて
うつむいてる
青山さんの顔を覗き込んだ
「さっき教えたやろ?
こーゆー時は
なんて言うんやった?」
すると青山さんは
小さな声で
俺にお願いをしたんや
「…帰らないでください」…って
な、なんなんや
このゾクゾクする感じ!
帰らないで
く、く、くださいとか!
そんなお願い
聞くに決まってるやん
くださいとか
敬語使わへんでも
聞くしー
「うん、帰らへん。
よかった。
青山さんが
そう思うててくれて」
そのあとすぐに
また三回目のキスをしてしまった俺は
なんちゅう我慢のでけん男なんやと
自分で自分を責めながらも
キスに気持ちを入れすぎて
半勃ちになっておりました
すみません