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さすがに無理やろ
第11章 不二子…ちゃん?

「ちょと待ってくれ。
俺、意味がわからへん」

「だから…
自分でも驚くほど
あの…
新飼さんのことを
…好きになってしまって
離れるのが怖いんです。
あれは嘘だよって
冗談だよって
ゲームなんだよって
そう言って
もう会ってくれなかったら
どうしようって怖くて…」

青山さんの頬は
どんどん赤くなり
そんで次は
俺に何か言われるのを
阻止するかのように
必死で話を続けた

「でもこんなこと言ったら
重いって思われそうで
言えなくて
嫌われたくなくて…
でも離れるの怖くて
だから
恥ずかしいけど
さっき
新飼さんの部屋に
泊まってしまえば良かったなんて
考えたりして…
あ、もちろん
新飼さんのことは信用してるんです。
でもどうしても
昔、騙されたりしたこと
思い出してしまって…
それにやっぱり
こんな私を好きになってくれるなんて
おかしいし
だから
なんて言うか
その…」

可愛そうに…
どんなトラウマもってんねん
そんで
誰が
こんなええ子を
ポイ捨てしたりしたんや…

俺は
必死に
そして苦しそうに
喋る青山さんを見ていられなくなって
青山さんの頬を
優しく両手で包み込んだ

「もうええ」

「……」

「安心してええで。
嫌いになんか
1ミリもなってないし
青山さんが大好きや」

「……」

「せやからな
そう言う時は
こう言うてくれ」

「……」

「帰らんといてって」

「….新飼さん…」

「俺も帰りたないし」

「……」

「離れたないし」

「……」

「青山さんに嫌われるん怖いし」

「……」



「キスしたい」

「……」

青山さんの
返事は無かった

無かったけど
俺が青山さんに顔を寄せた瞬間
青山さんのまぶたが
ゆっくりと閉じていくのが
俺には見えていた

それから先は
もう
柔らかな
青山さんの唇に夢中になってたから
どうなってたかは
分からへん

ただ
初めてのキスが長すぎて
引かれたらあかんと
短かめにキスをやめた後で
青山さんを見た時は
まだまぶたを閉じていて
そして
ゆっくりと目を開けた時の
恥ずかしそうな表情は
爆発的に可愛かったという

初キスと
なりました



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