この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
さすがに無理やろ
第12章 いよいよ
「嫌やったら言うてな?」
「え?」
「実は俺
キス魔やねん
「あ…わ、分かりました」
とかなんとか
冗談などを言いながら
なんとか下半身を治めた俺は
「あ、せや
それとシャワー借りてもええかな?」
シャワーを借りることにした
「えっ?」
予想通り
シャワーという言葉に
過剰反応する青山さんは
ほんま可愛らしい
「あ、いや
変な意味ちゃうで?
もう帰らんでええなら
『やらしいこと』せんでも
さすがに
そろそろ汗、流したいし」
そうハッキリ言うと
青山さんは
「あ、も、もちろんすぐにです」
と、変な返事をする
あーたまらん
青山さんの反応見るのが
楽しみでしゃあない
どうせなら
『一緒にシャワー…』とか
言うてみればよかった
「準備しますね」
「ありがとうな。
ほな、その間に
俺、コンビニで下着とか買うてくるわ」
その時
俺も青山さんも
まだスーツのまんま
下着は買えても
スウェットなんかは
売ってないよな…
と思いながら腰を上げると
「じゃあ
下着以外は準備しておきますね」
と、青山さんは
聞き捨てならない言葉を
さらりと口にした
誰のや?!
誰の下着以外やねん!
思わず
そう言いそうになると
青山さんは急いで
言い訳のような説明を続けた
多分
俺の顔が
不機嫌になってたんやろう
まぁほんまに若干
不機嫌にはなってたけど
「葵ちゃん夫婦は
よくここに来るので
二人の部屋着は置いてあるんです。
それで
村瀬さんのなら
使ってもいいかなって
思ったんですけど…」
そーかそーか
そーゆーことなら
なんも問題ない
俺は
快くその部屋着を
借りることにして
まずは
俺がシャワーを浴びた
「あー気持ち良かったわ。
ありがとうな」
「あ、はい。
じゃあ、私、入ってくるので
新飼さん
もう寝てて下さい。
あの、良かったらベットで」
「あ、うん、ありがとうな。
そうさせてもらうわ」
て、言うたけど
先に寝るとかありえへん
そんなん
待ってるに決まってるやん
と、思うてたけど
それ言うたら
また青山さんがシャワーするん
遅なるやろうと
俺はあっさり承諾するフリをしたんや
俺がベットで寝てもうてたら
青山さんは
ソファーで寝るつもりなんやろーなー
そうはさせへんけど