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さすがに無理やろ
第12章 いよいよ


さて
どうしてやろう

抱かれるつもりの青山さんと
抱くつもりの俺

そんな俺達は
とうとう
俺の部屋にたどり着いてしまった

「どうぞ」

「お邪魔します」

ドアを閉めた途端に
抱きしめる

そうするやろうと
思うててんけど
なぜか俺は
普通に
いや、どちらかと言えば
他人行儀な感じで
青山さんを
部屋の中へと招き入れていた

「今日
来ることになるかもなー思うて
ちゃんと掃除しといたから」

そんなことまで
言うてる始末

女子みたいに
俺は何を言うてんねん!

別に今更
女を抱くことに
緊張してるわけやないのに

え?緊張?
いや
そんなわけ…ないんやけど

「あの…」

「ん?」

「お手洗い、借りても大丈夫ですか」

「あ、あーええよ。そっちな」

「はい」

青山さんが姿を消すと
無意識に
俺はふーっと
大きな息を吐き出していた

なんやねん、俺
どないしたんや?
なんや
うまいこといかへん

やっぱり
気になってんのか?
まぁ…そうやろな…
気になって当たり前や

俺はまだ
青山さんのことを
知らなさすぎる

どんな傷を抱えてんのか
なんで
自分を偽って生きてんのか…

俺はモヤモヤしたまま
冷蔵庫から冷酒を取り出し
テーブルに置くと
胡座をかいて
二個のお猪口に冷酒を注いだ

酒の力を借りて
少しでも
青山さんが抱えてることを
話してくれたら…
と、願いながら

「すみませんでした」

「ええよ。
気分悪いとかちゃうよな?」

「あ、違います」

「ほなよかった。
もうちょっと飲まへんか?
まだ余裕あったらやけど」

「はい、飲みたいです」

飲んで
リラックスしようとしてんのか
青山さんは
むしろ飲みたい
と言わんばかりに
俺の隣に正座をすると
すぐにお猪口に手を伸ばした

「美味しいですね。
でも
沢山飲んだら
酔ってしまいそう」

「ええやんか、酔うても」

「え?」

「酔うて
ここで寝てしもてもかまへんし
気構えんと
ゆっくりしたらええ。
具合悪なったら
朝まで看病したるし」

そう言うと
青山さんの顔から笑顔が消え
お猪口をテーブルに置いて
俺を見つめた


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