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さすがに無理やろ
第14章 誤解

え?
休んでる?!
どないしたんや
具合でも悪いんか?

気になってしゃあない俺は
速攻メールを返信した

もちろん
怒ったりしてないと伝えることと
なんで休んでるのかを
聞くためや

けど
青山さんは
病気ではないから
心配しないでと言うだけで
理由は教えてくれへんかった

そんなんもう
逆に気になって
今すぐにでも
早退したなるやんけ

けど
安藤を帰してもうたし
重要案件もあって
とても早退できる状況やない
それならとにかく
定時で帰れるよう
頑張るしかないと
俺はそれから
鬼のように働いて定時を迎えた

そんで
会社を出ると同時に
青木さんに電話をかけ
これから部屋に向かうと伝え終わると
駆け足で駅へと向かったんや

早う
青木さんに会いたい
早う理由が聞きたい
早う
青木さんを
抱きしめたい…

けど
青木さんが
俺に話したいことってなんやろう
俺が
昨日様子が変やったこと聞いたら
ちゃんと説明してくれるやろうか

なんや…
会いたいくせに
緊張してきたな…

期待と不安が
交互に訪れながら
俺はやっと
青山さんの部屋にたどり着き
そして
青山さんが
玄関のドアを開けた

「お待たせ」

「あ、いえ
お疲れ様でした」

「うん」

「あ、どうぞ」

「ほな」

ギクシャクしてんな…
俺ら

そう思いながら
俺は靴を脱いぎ
青山さんの後をついて
部屋の中に入った

相変わらず
清潔感のある部屋
それと同じように
今日の青山さんも
清潔感に溢れている

青山さんは
昨日のような化粧もしてないし
巻き髪でもない
もちろん
香水の香りも全くしてなかったんや

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