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さすがに無理やろ
第14章 誤解

青山さんに会うたら
すぐに抱きしめたい

そんなこと考えてたのに
俺は
ギクシャクした空気に呑まれて
そんなこと
全くできんまま
ソファに腰を下ろした

俺らしないやんけ
そう思うてんのに
ペースは乱れっぱなし

そのくらい
俺にとって
昨日の派手な青山さんが
衝撃的やってんねんな…

「お茶でも…」

「あ、うん」

お茶なんかどうでもええのに
俺から離れようとする
青山さんの手を握って
引き止めることさえ
できひん

ほんま
ダサい

と、溜息をつくと
俺の携帯が震えた

確認すると
それは安藤からのメール

気になってチェックすると
どうやら
安藤は水本さんと
上手いこといったみたいやった
よかったなぁ、安藤
これから
まだまだ大変やろうけど
惚れたもんしゃあないよな

そう
惚れてもうたら
そうなんねん…

「コーヒーでよかったですか?」

「あ、うん。
コーヒー飲みたかってん。
まぁ…座り」

コーヒーを淹れてくれた青山さんを
隣に座るよう促すと
青山さんは
少し俺との距離を開けたまま
遠慮がちにちょこんと腰を下ろした

凹む…
無茶苦茶その距離に凹むわ
安藤
俺はお前とは逆で
もうアカンかもしれん

「…あの」

「ん?何?」

「メール…ですか?
もしかして急用とか…」

あぁ…
こういう時の敬語は
キツいな
まだ恋人同士やのに
まるで他人みたいや

「どうでもええメールや。
俺にとっては
ここに来ることが急用やし
青山さんとのこと以外に
大事な用とかないし」

「……ほんとに?」

「ほんまや。
できればメールもろうて
すぐに会いに来たかった。
なぁ…」

「…はい」

「どっちから話す?」

「え?」

「俺は青山さんに
聞きたいことがあんねん。
けど青山さんも
話したいことがあるみたいやから」

「……私から…
私からの方が
いいと思います」

「そぉか…」

なんでや?
私が先に!
なんて言う性格やないはずやのに
なんで今日は
自分からとか言うねん

さよならやからか?
さよなら告げたら
もう
俺の話なんか
聞く余地ないからか? 

「いい…ですか?」

いややけどな
別れ話なんか
絶対聞きたないけどな

他に男がおるとか聞くん
マジ嫌やけどな!

「ええよ」

って
言うしかないよな
この状況で
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