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さすがに無理やろ
第14章 誤解

そして今
ユリは腕の中

素顔に近い薄化粧で
目を閉じたまま
ぐったり…

ほんま
歳上とは思えへんな

見た目も
セックスも

けど
恋愛以外のこと
特に仕事については
しっかりしてんねん
ほんま
頭が下がるくらいに

まぁちょっと
頑張り過ぎやけどな…

「ユリ」

「…はい…」…ご主人様

「腹、減ってないか?
なんや運動したら
急に腹減ってもうて」

「私もです」…ご主人様

「なんか食いに行くか?」

「あ、あの…」

「ん?」

「晩御飯、準備してあるんです」
…ご主人様…

「ほんま?!」

「はい」もちろんです、ご主人様…

「無茶苦茶嬉しーー」

そう言ってユリを抱きしめると
ユリは
クスクスと笑った

「なぁユリ」

「はい」

「もう敬語やめへん?」

「え?」

「なんや…
メイドカフェにおるみたいなんや」

「メイドカフェ…ですか?」

「あ、いや
行ったことは無いねんけど
なんや
メイドと話してるみたいで
せやから
ちょっとずつでええから」

「…はい」

「そもそも俺より歳上なんやし」

「…そう…です…よね?」

「あはは。
まぁ、ちょっとずつでええから
葵ちゃんと話してる感じで」

「わかりました」…ご主人様

クスッ

まずは
俺の脳内変換機能を
どうにかせんとな
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