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さすがに無理やろ
第16章 きっかけ
そして
水本さんの涙が落ち着いた頃
葵ちゃんを呼んで
飲み物を注文し
和解の「乾杯」をした

それから
雑談をしながら
料理に手をつけてんけど
水本さんと安藤は
ちょっと落ち着かへん様子やった

それは
ユリのせいや

髪は
いつもの様に結んでるものの
眼鏡は
せずに来たからや

ユリは眼鏡をしてくる
つもりやってんけど
俺とおったら油断して
持ってくんの
忘れてもうたんや

口調はまだ
仕事モードやけど
ユリの
いつもと違う見た目に
二人は戸惑うてるみたいやった

「青山さんが
眼鏡かけてへんの
初めて見たんちゃうか?」

「そ、そうなんです。
俺、初めて見ました。
なんだか雰囲気違いますよね。
今日はコンタクトなんですか?」

「まぁ…そんなとこや。
ええやろ?
眼鏡かけてへんの」

「いいと思います」

この会話の間
ユリは
『眼鏡の話はやめて』
と言うように
俺を何度も肘でつついてたけど
もちろん気づかんフリして
俺は会話を続けた

もちろん
これをきっかけに
眼鏡外して出勤してくれたらええのに
と、思うたからや

「せやろ?
水本さんはどう思う?」

「すごくいいと思います。
でも、眼鏡のせいだけじゃないかも」

「え?」

「私…
本当は今日
すごく緊張してたんです。
でも
青山さんの雰囲気が
いつもと違ってて
なんて言うか…
優しい感じがしてました。
実際
優しくしてもらったから
泣いちゃったんですけど」

「会社では怖いもんなぁ」

「い、いえ
そう言うわけではなくて」

「ええねんええねん。
ほんまのことやし。
なぁ、ユリ」

思わず
『ユリ』と呼んでしまうと
ユリは
顔を真っ赤にして
少し俯いた

もちろん
それを見た二人は
また目を丸くしたんやけど
とにかく驚いてた水本さんが
こんなことを言い始めた

「もしかして、青山さん…
あ、違ってたらあれなんですけど
あの
無理、してませんか?
ほんとは
無理してるんじゃないですか?
…私みたいに」

「え…」

私みたいに
と言った水本さんは
それから
どうして自分が
魔性のような行動を
とるようになってしまったのかを
話始めたんや
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