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さすがに無理やろ
第16章 きっかけ
そして月曜日…

ユリの様子は
意外なもんやった

スーツ姿ではあるものの
眼鏡をかけずに
出勤することを決めたユリは
鏡の前で
髪を整え中

「なんや
髪も下ろして行ったらええのに」

「うん…でも
仕事、やりにくいから」

そう言いながら
いつもとは違うて
ゆるーく髪を縛ったユリは
振り向いて
俺に笑顔を見せた

「お待たせ」

ちょっと
ひきつってるけど

「ほな行こか」

「うん」

今日のミッションは
俺と一緒に出勤することと
付き合うてることを
隠さへんこと
それに
眼鏡をかけず
なるべく普通に
無理せんこと

「昼、一緒に食べよか。
外回りは午後からやし」

「じゃあ、そうする」

「大丈夫か?」

「ん?」

「嫌やったら
休んでもええで?」

ちょっと気になって
玄関先でそう言うと
ユリは
俺の手をギュッと握りしめた

「任せとけって言ってくれたから」

「うん」

「行ってみる」

「うん」

「ねぇ」

「なんや?」

「ダメだったら
早退してもいい?」

その言葉を聞いて
俺はユリを抱きしめた

「かまへん。
電車の中で嫌になったら
帰ったらええし
会社の前で
無理思うたら
そのまま二人で
水族館でも行こな」

「…新飼さん…」

「ん?」

「好き」

「俺もや」

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