この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
さすがに無理やろ
第5章 避けられても
翌日の朝
鏡の前で
髭を整えながら
俺はポツリと呟いた
「髭が…あかんのかなぁ
それとも関西弁か?」
俺はかなり引きずっていた
なんでそんなに青山さんに惹かれてるのか
今だに自分でも理由が分からへんのに
青山さんが
気になって気になって
仕方がない
せやから昨日
青山さんが帰ってしまったことが
ボディブローのように
効いていた
「髭は剃れても
関西弁は治されへんよな…」
珍しく弱気な自分に嫌気がさす
けどとりあえず
青山さんとは
しばらく顔を合わせん方がええよな
と思いつつ
俺は会社へと向かった