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さすがに無理やろ
第5章 避けられても
青山さんは断りにくい雰囲気で
仕方なくうなずいた
分かってる
無理矢理OKもろうた感じや
せやけど俺は
『嫌ってるわけじゃない』
という
青山さんの言葉を信じることにした
もちろん
偶然どこかで会うまで
待ち伏せする気はないし
あの居酒屋に行くつもりもない
ほんまに偶然会うことができたら
少しでもええ
昨日みたいに
青山さんと話しがしたいと思った
それから俺達は
ごく普通の社員として
会議室に戻った
私語はなく
ただ
隣に座っているだけ
それでも俺は
なぜか妙に満足していた
期待している『偶然』が
いつになるかも
わからないのに