この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
さすがに無理やろ
第6章 もどかしい偶然

6時を快諾してくれたとこで駅に着き
俺と青山さんは
同じ電車に乗った

電車はまぁまぁの混雑で
俺と青山さんは
わりと接近したまま
吊り革を握った

電車の中で他人と接近すんのは
慣れてるはずやのに
相手が青山さんやと
妙に距離が気になる

近すぎたら嫌われそうやし
かと言って
これ以上離れられへん

微かに
青山さんの肩が
俺に触れてんの
青山さん、気づいてんのかな…

「青山さん」

近い距離と沈黙に耐えられず
俺は青山さんに話しかけた

「はい」

青山さんは
窓の外に視線を向けたまま
返事をした

俺は
青山さんを見下ろし
眼鏡のその下の
ふわりとしたまつ毛に見とれてたけどな

「座られへんけど大丈夫か?」

「大丈夫です」

「まだ万全やないのに残業とか
誰か他にやれる人おらへんの?」

「…誰かに頼むのは…少し苦手なので」

なんや柔らかい話し方に
変わってきたなぁ

会社におる時と違う青山さんに
俺はどんどん惹かれていった

「そぉかぁ…
まぁわからんでもないわ。
正直俺も誰かに頼んで
そいつがしんどい思いするんやったら
俺がやる的なところあるしな。
せやけど
こないだみたいになるまで
頑張りすぎたらあかんで」

そう言うと
外を見ていた青山さんが
突然俺を見上げて俺の名前を呼んだ

「…新飼さん」

「えっ、何?」

あ、あかん…
可愛い…
今、電車揺れてくれへんやろか
青山さんに
ぶつかる理由を俺にくれ!!
青山さんに触れる理由を
俺にくれー!

「あ、いえ」

せやけど
残念ながら
青山さんはそう言うと
また窓の外に視線を向けてしまった

あかん
気になる
何を言いたかったんか
絶対知りたい!

そう思った俺は
窓に映る青山さんに話しかけた

「なんや気になるやんけ。
気になって眠れへんわ」

「クスッ…」

「なぁ、教えてぇな」

すると青山さんは
窓に映る俺に答えを教えてくれた


「新飼さんは
案外優しい方だなぁと」


う、嬉しい…
めちゃくちゃ嬉しい!!
せやけど!

「案外ってなんやねん」


/257ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ