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さすがに無理やろ
第7章 揺れる青山さん

青山さんのことを
「ユリ」ではなく「ユリさん」と呼ぶこの友人は
多分、青山さんより歳下なんやろう

もしかしたら
俺よりも歳下かも知れへん

そうなると尚更
正直、ムッとする

ずいぶん失礼な態度や

せやけどな
こんなに親身になるのは
何か理由があるはずなんや

もしかしたら
俺が思うてる以上に
青山さんと付き合うんは
ハードルが高いんかも知れへんな…

まぁいずれにしても
とりあえずここは
腹の立つ気持ちをグッと抑えて

「それは大丈夫や。
嘘なんか一個もついてないから
呪われることはないわ」

と、俺は冷静に言葉を返した

すると
その友人は
突然、深々と俺に頭を下げた

「すみませんでした。
大変失礼な事を言いました」

「え、あ、いや…」

「分かってます。
態度も言葉もすごく失礼で
腹が立ったと思います。
でも
ユリさんが傷つくのを見たくなくて
つい、熱くなってしまいました。
本当にごめんなさい」

え?
どういうことや?

さっきまでとは打って変わって
その友人は
無茶苦茶申し訳なさそうに謝りはじめたけど
青山さんが傷つくとかなんとか…
意味が分からへん

「ちょ、ちょっと待ってくれ。
意味が…」

「ごめんなさい!
今、あまり時間がなくて
お店に戻らないといけなくて
ちゃんと説明できないんですけど
でもとにかく
ユリさんのこと真剣に考えて下さってるのなら
絶対に
絶対にユリさんを
悲しませたりしないで下さい。
お願いします。
あ、もう行かなきゃ」

「え?!」

「すみません!
今度来て下さい、村瀬に。
ユリさんと一緒に」

「あ、あぁ」

「待ってますから!
すみません
今日はこれで
ほんとにすみませんでした!」

「あっ…」

あぁ…行ってもうた…

村瀬の店員は
まるで嵐のように去って行き
まだ頭の中が整理しきれてない俺は
その場に立ち尽くしたまま
店員の言葉を思い出していた


ユリさんが傷つくのを見たくない

利用するつもりですか?

セクハラ?

あとをつけたとしか…



そうか

どうやら
青山さんには
悲しい過去がありそうやな

詳しくは分からへんけど
そんなこと聞いたら
俄然やる気でるのが俺の性分や

けど…なかなか手強そうやな…


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