パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第7章 揺れる青山さん

「だから
どういうつもりで
ユリさんに近づいてるんですかって聞いてるんです。
利用しようとしてます？
それともセクハラ？
イヤミでも言うつもりですか？」

いったい何の話や？
青山さんの友達の話聞いてると
とにかく俺が悪者になってるやんけ

「ちょ、ちょっと待ってくれ。
俺はそんなつもり全然ないで？」

「だっておかしいじゃないですか。
そもそも
偶然『村瀬』で二回も会うなんて
ユリさんのことつけてたとしか思えないし
こないだは
ユリさんの家まで
送ろうとしてたんですよね！」

あ、あかん
えらい怒ってもうてるやんけ
こんな人の多いとこで…

「いや、ほんまに偶然なんやって。
全部全部偶然で
跡つけたりしてないし
イヤミなんか言うつもりも無いねんて」

「じゃあ何が目的なんですか！」

え…言うの？

本人やなしに
この友人という人に？

青山さんのこと好きやねん…と？

えーーー…っ

「いやいやいや
ほんっとーに悪意があるわけやないねん。
とりあえず落ち着いて、な？」

「……」

その言葉に
青山さんの友達は
やっと喋るのを辞めた

無茶苦茶
俺のこと睨んでるけど

「単純に…」

「はい」

「青山さんのこと
気に入ってるだけや」

「…えっ？」

「せやから…そういうことや」

「え、でも
新飼さん
ユリさんと同じ会社ですよね？」

え？
それがなんか意味あるんか？

「そうやけど」

「それなのに？」

「そうやけど」

「……ほんとですか？」