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お園さん
第7章 セックス、セックス、セックス
「先に入るわよ」と浴室のドアを開け、シャワーコックを捻った。
シャー、シャー、シャー……
飛び出し湯が白いタイルを打ち付け、湯気が室内に立ち込める。
「いい感じ」
「え、何?」
「新婚さんみたい」
「知っているの?」
「あ、いや、想像だけ」
ニヤつく私に、お園さんは「知らないくせに」と笑うと、「そこに立って」とスポンジにソープをつけて、私の体にシャワーの湯を掛けながら、洗ってくれた。5キロ走った疲れなど、すっかり忘れてしまった。
「これ、着て」
「えっ、僕の?」
「あなたしかいないでしょう」
お園さんはお揃いの白いバスローブを用意していた。素肌にそれを羽織ると、私たちはリビングには戻らず、そのまま寝室に入った。
窓際にはレースのカーテン、中央には新しいダブルベッド、この部屋に出入りできるのは、私だけ…そんなことを思ったら私は気持ちを抑えきれず、彼女に抱きついたが、「ダメ、それじゃあ」といきなり叱られてしまった。
「もっと優しく」
そう言われても、気持ちが急いているから、ついつい力が入ってしまう。意識して、力を抜いて、「こう?」と聞いたら、「そう、それくらい」と微笑み、顔を傾けながら近づけて唇を重ねてきた。ポッテリとしてやわらかな感触。何度もしたキスだが、味わいが違う。吸い合いながら、そのままベッドに倒れ込み、仰向けになったお園さんの胸に手を伸ばす。