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第2章 道具を使ってする

そこはもう濡れていました。
わたしは躊躇なく道具をあてがいます。
外よりも中に刺激がある方が好きなのです。
力を入れて中へと押し込みました。
でもすぐには入ってくれません。
中はまだ固く、受け入れる準備ができていないからです。
しかし少しだけ入った、そのわずかな刺激で気持ちよくなってしまい、わたしは恥ずかしさから下唇を噛みました。

彼を見ると、目に力が戻っていました。
むしろギラギラとした目でこちらを見ています。
見られるのは緊張します。
でも見せつけます。
彼がこれを見て興奮している事実に、わたしは興奮してしまうのです。

それはまだ先端がはいったばかりです。
中がきゅうきゅうと収縮して、道具を締め付けます。
ホンモノが入ったときもこんなに締めつけているのだろうかと想像してしまいます。
一旦引き抜くと、さらにそこは収縮して、入り口が物欲しそうに動いているのが自分でもわかりました。
それを見た彼が
「ヒクヒクしてる」
と指摘します。わたしは指摘されたことが恥ずかしくなり、思わず道具を中に押し入れてしまいました。

「あ、あああ…っ」
中への刺激は想像以上のもので、身体は一気に熱を帯びました。
快楽の行き場がなくなり、脚がふるえ、身体にぎゅっと力がはいります。
これ以上は気持ちよさを身体が受け止めきれないのです。
それを理解しているのに、より強い快楽を求めて道具をさらに中へと押し込んでしまいます。