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中西教授の独白「忘れ得ぬ女たち」
第3章 相性の抜群の矢代茜さん
≪海水浴に行っても、泳ぎません≫

そう、あれは和歌山の白浜に行った時です。夏休みで、ホテルは家族連れや若い人で満室でした。私たちも水着に着替えて海岸には行きましたが、どこも人、人、人。圧倒されてしまい、ビーチに入っていけません。

「ねえ、お部屋でのんびりしましょうか?」

茜さんは海で泳ぐというより、パラソルの下で本を読みたかったので、そんな人混みが嫌だったんです。

こんな混雑ではパラソルも借りれませんから、私も引き上げたくなっていましたから、その考えに賛成しました。

だけど、部屋に戻れば、のんびりなんかしません。元々、和歌山まで行ったのは、気分を変えてセックスしようと思っていたのですから、着替えた水着を脱いだら、服なんか着ません。

キスして抱き合って、そのままセックスです。二泊三日、ご飯を食べに行く時と部屋の掃除で外に出なければいけない時以外は裸、ベッドでセックス、セックス。

私は20代前半、彼女は30代後半、どっちも性欲が凄かった。今、考えてみれば、よく体が壊れなかったものだなあと思います。

付き合って4年、大学院の時、遠縁の人と再婚するって、故郷に帰っていきましたが、本当に、素敵な女性でした。

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