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中西教授の独白「忘れ得ぬ女たち」
第2章 初めての女、飯島正美さん
私が女を知ったのは高校入学前の15歳の春、相手は卒業した中学校の前にあった文房具店のおばさんでした。
何故、そんなおばさんと?
まあ、焦らず。
そのおばさん、ここでは「飯島(いいじま)正美(まさみ)」としておきましょう。正美さんには中学3年間、色々とお世話になりました。
「ノート下さい」
「勉強、頑張ってね」
彼女はそんな会話の傍ら、「キャラメル、持っていきなさい」などと、私だけでなく、みんなを励ましてくれる優しい女性でした。
年齢は40歳くらいでしょうか、きれいな人ですが、文房具店にはちょっと似合わないタイプで、短めのスカートに、髪はパーマをかけた茶色、まあ、言ってみれば、スナックのママのような感じで、私たちの間では「エロばばあ」などとあだ名されていました。それは彼女も知っていたようです。
だた、私はそのいうことが嫌いだったので、僕はみんなと違うと言いたくて、「これ、修学旅行のお土産です」なんて、まあ、生意気なことをしていました。
そんな関係もあって、無事に志望校に合格したことを報告に行ったら、「偉いわね。お祝いしてあげるから、今度の日曜日に遊びにいらっしゃい」と誘われたのです。