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宮島 洋平の休日
第11章 金子 望
※※※※※

「ぐあ~」

椅子にもたれ、大きく伸びをする。
俺は、テスト勉強をするため机に向かっていた。

一段落して、シャーペンを机に投げる。

気分転換にちょっと走るか…

思い立って、スウェットに着替え、外に出る。


夜のヒンヤリした空気が気持ちがいい。

いつものコースから少し外れ、人気の無くなった公園に入った。

「おぅ、洋平」

不意に声をかけられる。

「ん?祐司、桃花。」

二人は、ベンチに座り此方に手を振る。

「デートか?」

俺は、ニヤニヤしながら近づく。

「や!!ちょっと!!」

遠くから、声が聞こえた。

「ん、なんだ?」

俺達は、声のした方に行ってみる。

そこには、街灯に照らされた数人の人がいた。

灯りに照らされ、チラッと望が見えた。

「ちょっと、あれ望じゃないの?」

望らしき人は、男に腕を掴まれ引きずられるように移動させられている。

回りには数人、男が取り囲んでいた。

「おい、洋平。」

「ああ、桃花。家に行って兄貴連れてこい。祐司、行くぞ。」

「ああ。」

「うん、分かった!」

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