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宮島 洋平の休日
第2章 洋介と茜
俺は、自室に籠り趣味の筋トレをしていた。

いつものようにたっぷり汗を流したあと、肉体を確認するようにパン1で姿見の前に立っていた。

「むっ、ちょっと痩せてきたな」

腹を撫でながら独り言を言ったとき、隣の部屋から高い声が聞こえた。

『はぁぁん…』

隣は、姉の部屋。
そして、毎週やってくる彼氏。

「また、彼氏きてんのか。」

別段気にせず、姉の喘ぎ声をBGMに体の確認作業に戻る。

『ふ…あぁ…』

だが、気にしないのは無理がある。此方はさくらんぼだ。

さらに言えば、姉の声がいつもよりハッキリ聞こえる。

俺は、ズボンを履いて何気に廊下に出てみた。

あ、出ば亀がいる。

姉の部屋のドアを少しあけ、兄が張り付いていた。

俺に気付いた兄は手招きをして、姉の部屋の中を指差す。

行って覗くと、丁度姉が絶頂を迎えたようだ。

ドアに背中を向けている状態で背中を弓なりに反らし、身体をビクつかせ後ろに倒れた。

「「……………」」

あれ、彼氏がいない………?

「見たわね。」

女とは思えない程、低い声で此方を睨む。
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