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宮島 洋平の休日
第3章 洋介
「洋平…」
姉と兄が入ってきた。
俺が部屋からでて来ないから、心配して来たのだろう。
「…なんか…ごめん。」
姉が力なく、謝る。
「…俺…止まらなかった…。初めてなのに…、やっちゃいけないって…思ってたのに…なのに」
溢れる後悔の言葉が止まらない。
「はぁ…、俺も悪かった。千秋の事で、お前の事を考えてなかったから…。気持ちは分かるはずなのに…。」
「兄貴…」
兄の言葉で、顔を上げる。
二人の顔を見て、驚愕した。
兄は辛そうに顔を歪めているだけだが、姉の頬が赤く腫れていたのだ。
「姉貴…それ」
「あぁ、洋介に…。洋平の気持ちを考えろって。洋平がどんな状況か分かって、挑発したからさ…」
俺の知らないところで、二人は揉めたらしい。
兄は、俺の気持ちを考えずに部屋を出した事を、姉は、俺の嫌がっていた挿入をさせた事を。
だから、二人は俺に謝ろうってなったらしい。