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宮島 洋平の休日
第3章 洋介
「でも、でもね…。わたし、洋平の…その…手を知ってしまった。だから…その」
言いにくそうに、顔を赤らめて下を向いてしまった姉の腫れた頬に、俺は手を添えた。
ピクンと小さく体を震えさせ、姉が俺をみた。
「たまになら、いいよ。やってあげる。」
微笑んで姉に言うと、姉は嬉しそうに笑った。
「ただし!
お前らは最後までやるな。絶対だ。
こうなったのも、俺にも責任がある。だから、洋平の事は俺に任せろ。」
聞いていた兄が、釘をさす。
「捨てがたいけど、仕方ないわ。洋平の彼女が羨ましい…」
ため息をついて、姉は同意した。俺も頷く。
「そんなにかよ…」
姉の言葉に、兄が呆れて呟いた。
「てか、任せろって何するの?」
俺は、兄の言葉にハタと気づき、聞いてみた。
「ん?いい男にしてやるんだよ。」
ニヤリと悪い笑顔を残し、飯、飯と部屋を出ていった。
戦慄を覚えたのは言うまでもない。