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俺の(ボクの)可愛いお姫様・・・SS
第7章 純side…②
自分の気持ちに気付いて…そして、浮かれて…
ニヤつく…そんな俺の目の前で…
「すみません…やっぱり私…失礼します…今日は…
お疲れ様でした…」
「えっ?」
小田切先生は、荷物を持つと立ち上がり出口へと
足を向ける。
「待って、待って! 俺、何か気に障るような事
言ったかな?…」
「いえっ、大丈夫です…今日は有難うございました」
頭を下げ、ここを去ろうとしてる。
何で?…
何で??…
「なぁ、もう少し…あと少しだけ…一緒に話し
しないか?」
彼女の腕を掴んだまま動けずにいる俺たち。
カタン、カタンッ…
「さっ、お二人とも座って!!
よかったら飲んでくださいな…これは、私からの
サービスよ…フフッ」
「女将さん…」
「あっ…/////」
「古川君のそんな焦った顔、初めて見たわ…クスクスッ
素敵な…可愛い彼女さんね ニコッ…
さぁ、どうぞどうぞ…ゆっくりしてってね!」
「有難うございます!!」
「すっ…すみません…////」
狭い店内、周りにいるお客さんも俺たちを見てる。
「ごめんね…何か俺、嫌な事言ったんだよな?」
「いえ…大丈夫です。揶揄われてると思って…
でも、もう大丈夫ですので…なので、もうそんな顔
しないでください。」
「揶揄うって…俺、揶揄ったつもりはないんだけど
でも、そんな風に思うような言い方しちゃったんだ
よな…本当ゴメン…」
「イヤッ、もう本当に大丈夫ですから…
こうやって古川先生とお話出来た事も、お酒を飲めた
事も…とっても嬉しかったです。
だけど…相手が私で申し訳ないなって思って…」
そう言いながら笑ってる彼女の顔は、いつも生徒に
向けている楽しそうな笑顔ではなく…