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喪服奴隷・七菜~香織の巻~
第13章 大人のオモチャ屋
何度うがいをしても、咽喉から汚物感がぬぐえない。
洗面所に上着とスカートを持った省吾が入ってきた。
「おつかれっ、今日はたくさんの人に可愛がってもらえたな」
お気楽な調子で声をかける。
香織がキッと省吾を睨みつける。
『んもぉーーひどすぎます。香織、涙が止まりません。
どう責任とってくれるんですかぁ――』
省吾の胸をドンドンと叩きながら抗議してくる。
「わかった、わかった。じゃぁ今夜は香織のマンションに泊まろう。
明日は休みだから、朝まで可愛がってやるよ」
香織の目が点になる。

『泊まっちゃっても大丈夫なんですか?
姉に怒られたりしないですか?』
省吾は笑いながら
「別に夫婦でも何でもないんだし、俺が外泊しようが
女を連れ込もうが七菜は何も言ってこないさ」
と、香織の背中を抱きしめる。
『うん、じゃぁ着替えて早く帰りましょう。
オモチャも外していい?』
省吾はしばらく考えてから答える。
「それはそのままにしておこう。帰る道すがら、遊べるからな。
前戯の手間が省けるってやつだ」
またまたふくれっ面になる香織であった。
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