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喪服奴隷・七菜~香織の巻~
第5章 七菜と香織
応接の3人掛けソファーに省吾と香織が座り、向かいに七菜が腰を掛けた。
『お姉ちゃん、まずは無事に帰ってこれて、よかったね。
社長がいろいろ心配してくれたんだよ。お礼はした?』
「俺のことはいいよ、昨日七菜とちゃんと話したんだから。
それより聞きたいことがたくさんあるんだろ?」
『うん、たくさんありすぎてどれから話したらいいんかわからないけど
お姉ちゃん、妊娠したってホント?
私も社長も初耳で、すっごくビックリしたんだから。
なんで話してくれなかったの?』
『そうよね、びっくりするわよね。ごめんなさい。
父親が誰かも知りたいよね?』
『そぉよーー、いつの間にそんないい人ができたの?』

七菜の話をかいつまんで話せばこうだ。
省吾の家の掃除をして、スーパーに寄って話し込んでいたら
いつの間にかあたりが暗くなってしまった。
マンションに帰る道の途中で、いきなり男性に襲われて
レイプされてしまった。相手は暗くてよくわからなかった。
その時は交通事故に合ったようなものだと自分を慰めて
誰にも相談できなかった。
ところがレイプが原因で妊娠したことがわかり、仕事も続けられなくなるので
妊娠の事実は隠して、レイプの件だけを社長に相談した。
もし、相手がわかれば妊娠したことを告げて
認知だけでもしてもらおうと考えたからだ。
ところがおおよその風体を告げただけで
社長が「副店長の蛇沢に違いない」と、殺しに行きそうな勢いだった。
それはちょうど晩ご飯の用意をしていた時の出来事で
お腹の子の父親を殺されるんじゃないかという恐怖で
省吾を止めようとしてもみ合いになり、間違って刺してしまった。
おおよそこんな内容だ。

相手が蛇沢だという確証はなく後日、社長が厳しく追及したが
絶対に自分ではないと言い張るので、結局犯人は特定できていない。
七菜は相手が誰だったかを知りたいのではなく
子供に父親がいないことを不安に思っていて
それについては昨夜、省吾が代わりに認知してくれることになった。
省吾を刺したのに、逆に父親役まで引き受けてもらうという
大変虫のいい話で、私としても感謝してもしきれない。
犯罪者というレッテルを張られたからには
もうスーパーで働けないし
身重になれば、いまから勤め先を探すのも容易ではない。
結果として、省吾の身の回りのお世話をすることで報いたい。
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