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第19章 ラストストーリー　楓

今日は、秘密兵器の早漏防止薬を塗っていない。摩擦のない膣に、肉棒は奥を探索するが、あたりはなかった。
(広すぎる。これが世に聞く「太平洋1人旅」か？)
ほとんど肉ごたえのない膣内だ。
それでも、聡太の敏感ムスコはイケるのであった。
「ウン、アッ、アッ。いいよ、アッ、アッ、アッ」
「いくよ、楓」
腰が疲れてくると、聡太は女のお腹の上へフィニッシュした。

楓と付き合う事になり、お金のかかる京夏を切った。ブルジョワ的なデートばかりで、上流階級の勉強にはなったが、かかった総額費用はなかなかのものであった。
その後、楓と数週間で切れて、人妻やバツイチと出会い、聡太は40も手前になっていた。
「俺は何がしたいのだろう？どうなりたいんだろう？」
気がつくのが遅すぎるが、中年になって後悔する典型的ダメ人間のパターンだ。
「とりあえず、これからどうする？」
自問自答を繰り返して、人生の方向性を決める。自分は結婚したいんだと考えて、同棲数ヶ月でマンションのローンを組み、伴侶を得た。
今では子供と3人で、貧しくもなんとか生きている。
固有の凶暴性は、ギャンブル依存の形で出現し、結婚後に借金も作った。
目下、気長に返済中。

反省？後悔？もちろんしない。
それが、早漏の聡太という男である。
こんな奴でも、人生なんとかなる。

生きろ！出来るだけ素直に純粋に、そして出来れば真摯に。説得力はまるでないが、最後のメッセージを君に。