この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
恋に落ちる時
第2章 フットサルの彼 -2-

――――――――――――――――――――

この歳になって初めて、一目惚れってあるんだって思った。

あれは、ちょうど3ヵ月前位だろうか。

その日は、前をいく電車で車両故障があって、乗りこんですぐの電車が駅間での停車を余儀なくされていた。運よくドア横を確保出来ていた俺は壁に寄り掛かりながら、動きが再開するのを待つ。

「あの…。」

控え目な声が聞こえる。ふと声の方へ顔を向けると、俺の隣でポールにもたれ掛かる女性に話しかける彼女が目に留まった。

「体調悪そうですが、大丈夫ですか?」

「…貧血になっちゃって。」

「ここ座って下さい。立ってるよりは楽だと思うんで。」

そう優しく微笑んで、席を譲り、俺の隣に立つ。

まだいつ動くかもわからない電車、せっかく座れている席を何一つ嫌な顔せず、当たり前のように譲る。その行為はごくごく普通のものかもしれないけど、朝のラッシュ+車両故障ともあって殺伐とした雰囲気の電車の中で、柔らかい空気を放つ彼女の姿はとても魅力的に映った。


/65ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ