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恋に落ちる時
第3章 フットサルの彼 -3-
「…隼人さん─隼人さん。」

近付いて声を掛けると、

「…どした?」

少し掠れた声で答えながら身体を起こす彼。

「ベッド取っちゃってスミマセン。」

「気にしないでいいよ、寒くない?大丈夫?」

「隼人さんの方が寒いです─。」

「大丈夫だよ。」

「でも─」

「女の子がソファとかあり得ないから…わかったら寝な。」

そう言って笑う彼にまたキュンてして、近づきたくなった。

「…そばにいてくれるって言いました。隣にいて下さい。」

彼のスウェットの裾を掴む。

「おい、酔っぱらい///」

頭がポンっと叩かれる。

「酔ってます……でも酔った勢いじゃないです。」

「ハァー…おいで?」

腕を引かれ、彼の右膝の上に向き合うように座らされる?

「俺が強引に連れてきたんだけど…─、お酒飲んで、男の家でそういうことすんな?心配になるだろ?」

そう言った彼が真っ直ぐ私を見つめるから恥ずかしくなって─うつ向いてコクンと頷いた。

でも─

「ごめんなさい…でも、隼人さんにしかしません。」

そこだけは勘違いされたくないな。

「─もうさぁ…可愛い過ぎ。」

突然、彼の手が頭の後ろに回されて柔らかい唇が重なる。

少し離れた唇が、もう一度押し付けられて、驚きで開いたままの唇の隙間から熱い舌が差し込まれた。





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