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恋に落ちる時
第3章 フットサルの彼 -3-
私ここにいていいのかな─?帰った方がいいのかな…─こういう時の正解がわからない。

どうしようと考えを巡らせている私に、

「どした?」

ベッドの中から隼人さんが話しかける。

なんか今日、隼人さん私の方見てくれない…たいした事じゃないのに、彼のちょっとした変化で胸が締め付けられる。なんか、いたたまれないな。

「あの…電車も動いてるんで帰ろうかなって。」

「今日予定あるの?」

「予定は特にないです。」

「…─じゃぁいてよ。」

身体を起こした彼が、私の身体を引っ張って、ベッドへと寝かし付ける。隣に寝転んだ彼の腕が腰にギュッと回され、優しく抱き寄せられた。

「てか、そんな格好で起き上がってると俺また襲っちゃうから。男の前であんま無防備になるなって。」

毛布にくるまってるから肩しか見えてないはずだけど…彼に言われ自分が裸だと意識する。

もしかして…

「今日、私の方あんまり見てくれないのそれが理由ですか?」

都合のいい勘違いかもしれない。でも、勝手に不安になるよりは聞いてスッキリしたい。

「…そりゃそうだろ。」

少し恥ずかしそうに答える彼。さっきまですごく不安だったのに、その返事を聞いただけで、一気に安心して─彼の胸に顔をくっつけるようにうずめると、抱き締める腕に力が込められた。

「ったく、俺が言ったこと聞いてた?嬉しいけど拷問 笑。ねぇ、舞ちゃん。」

「はい?」

「起きたらさ、今夜、一緒にごはんでもどうですか?」

「いいですね♪隼人さん、食べたいものありますか??」

「焼き肉。─てか、意味わかってないでしょ?」

「…へ?……あっ!!///」

「フフ、わかってくれた?食べ終わったらちゃんと伝えさせてな?─おやすみ。」

おやすみって、そんな最上級のキラーワード言われてドキドキした状態で眠れるわけないよ//

…なんて思ったのも束の間、満たされた気持ちと、温かい彼の腕の中で、あっという間にしあわせな夢の中─、な私なのでした。

─fin─









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