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恋に落ちる時
第3章 フットサルの彼 -3-
「ん…─っ。」

カーテンの隙間から射し込む日差しで目が覚める。

気が付くともうあたりは明るくて、隣には、穏やかな寝息を立てて眠る、隼人さんの姿があった。

身体がダルい、のど乾いた──………それにしても、、、ハァ~、ヤっちゃったなぁ。。。

まだ2回しか会ってない人の家に来て、自分から誘って…─昨夜の自分を思い出すと顔から火がでるほど恥ずかしい。

あんな風に男の人を求めたのははじめてだった。軽い女って思われたかな…そりゃ思われたよねぇー…。

自業自得だけど、─だけど、これで終わっちゃったら悲しいな。

とりあえず、もう少し大人しくしていようと、毛布の中にモゾモゾっと潜り直すと、

「─んっ…─はよ。」

隼人さんが目を覚ました。

「お早うございます…///」

「ん。」

彼は一目こちらを見ると、そのまま視線をそらし、気だるそうにベッドから起き上がるとスタスタと部屋から出ていく。
しばらくして戻ってきた手には2本のミネラルウォーターを持っていて、

「どうぞ。」

1本を私に手渡した。

「ありがとうございます。」

コクンと口に含むと、冷たい水が乾いたのどを潤す。

「まだ7時なんだな。……もう少し寝るか?」

ペットボトルをサイドテーブルに置いて、再びベッドへ戻る彼。

私はこんなに動揺してるのに、まるで何もなかったように落ち着いてる。何だかいつもより言葉少なにも感じて、勝手に不安な気持ちが広がっていく。

安心がない…付き合う前にエッチするのはダメってこういう事なんだな。

大切にしたかった物が手の平からこぼれ落ちていったような─、目を閉じた彼を見つめて、少し悲しい気持ちになった。

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