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第16章 球技大会

女子バレーボールが終わったら、間もなく隣りのコートで男子バスケットボールの試合が始まりました。

淫交コース１年対特進コース１年。

特進コースチームには妹尾くんもいます。

「淫交で鍛えた身体能力と根性を見せたるんやでー！」
「頑張れー！」
試合前に美佳ちゃんと私が声をかけます。

「頑張ってー！」
空太くんも女子たちに混じって声を出します。

背が低い空太くんは、バスケットボールに出場しないのです。

「妹尾くーん、頑張ってー！」
特進コースの女子たちが、コートの脇で妹尾くんに黄色い声援を送ります。

背が高くって、キリっとした顔立ちの妹尾くんは、クラスの女子にも人気があるのでしょう。

私は妹尾くんと目が合いました。

私に微笑みかける妹尾くん。
私も妹尾くんに微笑みます。

本当はもっと妹尾くんに近寄って声を掛けたいのですが、特進コース女子たちの目が気になります。